
研修会の第1部は「嚥下障害に対する訓練」。介護老人保健施設サンフローラみやざきの言語聴覚士、茶木友美さんが講師を務めました。
茶木さんはまず口の中の構造をスライドに図示した上で、嚥下障害の原因として「器質的要因(口腔、咽頭、食道の腫瘍や術後、狭窄など)」、「機能的要因(脳血管疾患、脳腫瘍、変性疾患など)」があると説明。
そして高齢者に多い誤嚥(食塊や分泌物・胃内容物が声門を越えて下気道に入った状態)の病態について①舌骨上筋群の筋力低下、②舌骨・喉頭を前上方に挙上できず、喉頭閉鎖が不十分、③食道入口部が開大できず、食塊の咽頭残留や気道侵入により、誤嚥の危険性が高まる…と続けると、参加者は口の中の構造と照らし合せながら聞いていました。

(続く)