4月22日の朝日新聞。「高齢者
交流少ないと健康リスク」という記事に深く考えさせられました。
これは日本福祉大や千葉大の研究チームが2003年に愛知県に住む65歳以上の健康な男女約1万2千人を対象に同居者以外の人と会ったり、手紙やメールを出したり、電話をしたりする頻度を調べ、さらに約10年間追跡調査し、交流頻度と健康リスクとの関連についてまとめた結果が掲載されていました。
それよると、
(1)同居者以外との交流が、月1回から週1回未満の人は、毎日頻繁に交流している人に比べて、
(a)要介護2以上となるリスクが1.40倍、
(b)認知症の発症リスクが1.39倍
(2)月1回未満では、死亡リスクが1.34倍
・・・という衝撃的な結果が示されていました。
これに対して、「積極的にいろんな人たちと付き合うことが健康にとっても大切だと知ってほしい」という日本福祉大の斉藤雅茂准教授(社会福祉学)のコメントが紹介されていました。今年度改定された介護報酬では、利用者の「参加」と「活動」を促進するケアの提供が重視されていますが、この研究結果はそのことを具体的に裏付けているのではないでしょうか。利用者の「参加」と「活動」、そして「交流」を促し、心身の健康維持・促進をはかることの重要性を再認識した記事でした。