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ケガをしなかったら相撲は・・・

 「ケガをしなかったら、相撲は甘いものだとずっと思っていたかもしれない」と言ったのは、横綱に向かってまっしぐらの勢いで勝ち星を重ねていた大関時代の曙太郎氏(「生きる勇気がわく言葉」、夏村波夫編、雄鳥社)。

 向かうところ敵なしだった曙関でしたが、稽古中にまさかの小指骨折。球場を余儀なくされたときに述べたのがこの言葉。当時のショック、落ち込みは相当なものだったと想像するに難くありませんが、この怪我によって曙はそれまで甘く思っていた相撲に対する考え方を改め、心技体を鍛え直したそうです。その結果見事横綱昇進を果たし、当時大人気だった「若貴」の両横綱などとの名勝負を繰り広げるなど大活躍をしました。

 そして今、若乃花以来の日本出身横綱、稀勢の里が前場所痛めた左腕が完治しないまま夏場所の土俵を務めていましたが、ついに無念の休場。寡黙な中にも横綱としての自覚を持ち、言い訳をすることもなく連日の取り組み、そして横綱土俵入りをする姿には敬服の念を禁じ得ませんでした。稀勢の里のその姿は、曙のこの言葉と通じるものがあるではないかと思いつつ、次の場所でより一層の活躍を期待しています。そしていよいよ終盤を迎え、優勝争いはもとより、力士ひとりひとりの奮闘ぶりに声援を送っている今日この頃です。

 利用者の皆様にも相撲ファンの方々は多いと思います。いよいよ終盤を迎えた夏場所、みんなで応援しましょう。

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