午後からは受講者は4つのグループに分かれ、事例に基づき実際にケアプランの策定を行いました。脳出血により左片麻痺を呈した男性という設定に基づき、対象者の心身の状態、日常生活活動の現状、さらに本人や家族の意向などに基づき、各グループで意見を出し合いました。高齢者ケアプラン研究部会の委員もそれぞれのグループ加わり、必要に応じて助言を行いました。
ほとんどが初対面の受講者同士でしたが、「利用者の生活、人生が豊かで満ち足りたものになるように支援したい」という思いは同じ。話し合いが進むにつれそれぞれが勤務する施設でのケア方針なども紹介し合いながら、利用者の視点に立った「ポジティブプラン」が出来上がっていきました。
研修会の最後に、各グループが作成したサービス計画書の発表会がありました。いずれの計画書も、各グループの思いが込められた具体的で充実した内容。グループの代表者が発表を行うと、他のグループ受講者は、自分たちのプランとの相違などを聞き逃すまいと、熱心に耳を傾けていました。
長丁場の研修会でしたが、ケアプラン策定の実践的な知識や技術が学べただけでなく、アットホームな楽しい雰囲気の中で、参加者同士が交流を深め、充実した一日となりました。
(終わり)