
リハビリテーション研究部会が11月22日に開いた研修会、第1部の講師を務めた介護老人保健施設サンフローラみやざきの言語聴覚士、茶木友美さんは、講義のメインテーマである「嚥下障害に対する訓練」について話し始めました。参加者も興味深く聞き入りました。
「chin-down法」は頭頸部を屈曲させて嚥下することで誤嚥を防止する方法。頭頸部を屈曲することで舌骨の移動距離が短縮し、頭部の屈曲は舌根と咽頭後壁の距離を短縮させ咽頭内圧や嚥下圧を上昇させる事などを学びました。

「代償的嚥下法」のひとつである「横向き嚥下」では、回旋し横を向いた側と反対側に食塊が誘導され、同側の咽頭は緊張し収縮運動が強力になり、反対側の食道入口部は開大しやすくなる原理を利用し、あらかじめ食物を通過させたい側と反対を向いて嚥下することなどを、実技も交えながら説明が行われました。
(12月16日につづく)