
これらを踏まえ、茶木さんが講義のテーマを「食事摂取時の座位姿勢の利点と欠点」に進めると、参加者の集中度は更に高まりました。

「①クライニング30度」、「②リクライニング60度」、「③椅座位」、そして「④端座位」という4つの姿勢に分けて説明されたそれぞれの利点と欠点は次の通りでした。
【①リクライニング30度】
・気道より食道に食塊が入りやすい
・重力により食塊を送り込みやすい
・自力摂取が困難
・抗重力筋が働きにくい
【②リクライニング60度】
・誤嚥しにくい
・自力摂取がなんとか可能
・抗重力筋が働く
【③椅座位】
・自力摂取が容易にできる
・抗重力筋が働く
・食塊が気道に流入しやすい
【④端座位】
・抗重力筋が正常に動く
・疲労しやすい
・頸部や体幹コントロール、四肢の正常な運動機能が必要
(つづく)