
講義に続いて研修会はグループワークに移りました。6つのグループに別れた参加者はそれぞれ「本人役」「娘役」「医師役」「看護師役」「MSW役」などに別れ、ロールプレイに取り組みました。一度目のロールプレイはシナリオに沿って行った後にそれぞれの立場から気づいた点を発言し合い、二度目はこれを踏まえてフリー形式でロールプレイを行いました。二度のロールプレイを通じて、それぞれの立場から得られた気づきを共有することで、浜野先生の講義の振り返りもすることができ、本人の意思決定、価値観を尊重し、医療・ケアチームなど皆で考えて取り組むACPのあり方を体感していました。

さらに各グループからの結果発表に移ると、参加者は自分たちのグループとの相違を確認しながら聞き入っていました。
「本人にとって最善の医療とケアを話し合う方法」の1つであるACPについて、講義やグループワークショップを通じて学びを深めることができたこの日の研修会は、それぞれの職場での実践に活かすことができる、たいへん有意義なものとなりました。
(11月10日につづく)