
離職の原因第3位の「3.勤務先の事業理念や運営のあり方に不満があったため」に関しては、その内訳として「経営の効率性を過度に重視していた」、「介護の質の向上の取り組み対して職員の体制や処遇が追いつかなかった」「無駄な業務が多く職員の業務負担への配慮が弱かった」などがあることを提示。「生産性向上もやり方を一歩間違えると逆に職員に辞められてしまうという結果が出ていますし、また生産性向上に取り組んでいなくても辞めています」と触れた上で、「介護職員等処遇改善加算の職場環境等要件」で定める生産性向上について「要件が28項目ある中で、生産性向上は8項目集中しています。でもあまり効率を重視すると辞めてしまいます。そもそも生産性向上とは何なのか、ということを振り返りたいと思います」と説明を始めました。
介護ニーズの急増と人手不足への対応策としての生産性向上は「介護の価値を高めることです。けっして効率を良くするものではありません。そのために人材育成、チームケアの質の向上、情報共有の効率化があり、結果として働く人のモチベーションの向上や楽しい職場・働きやすい職場作りにつながり、最終的に介護サービスの質の向上、人材の定着・確保が達成されるもので、けっして効率を良くすることとは読み取れません」と指摘すると、参加者は身を乗り出して聞き入っていました。生産性向上関連ツールについて、「ツールから入ると失敗すると思います。何のために生産性向上に取り組むのかという目的をしっかり押さえることが大事です」と訴えました。
(つづく)